ベータ・インサイト (2021年1月7日号)

明けましておめでとうございます。ベータ研究所代表の川上泰弘です。

旧年も大変お世話になりました。本年も引き続きご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

市場関係者の多くが考えているように、ファンダメンタルズの観点からは2021年は世界経済は景気回復初期の局面を迎える可能性が高いと考えています。仮にそうであれば、株式や原油などのリスク性資産への投資は追い風となる可能性があります。

 

個別株投資にご関心が高い投資家様におかれましては、タイミングが非常に難しいですが、景気サイクルとの連動性が高い銘柄や、引き続き長期的に成長のエンジンと期待されるテクノロジー銘柄への投資が、今後より興味深い局面となる可能性が高いと思います。

 

一方で、個人的には、株式運用で優秀なポートフォリオマネージャーの運用するファンドにお金を預け、しっかりとした高いリターンを狙っていく方法がオススメです。どのようなファンドにIFAとして投資妙味を見ているかご関心ございましたら、是非お気軽にお問い合わせください。お客様のリスク許容度を分析させていただき、そのリスク許容度に基づき、ご関心を持っていただけるような投資戦略をご紹介させていただければと思います。

 

一般的にはファンド投資にあたり、<1>リスク見合いで確りとしたリターン実績があり、<2>仮に投資信託の基準価格(ファンドの価格)が下落する局面でも、比較的早くに元の水準に戻ってくることが期待されるような投資戦略へご投資されることが重要かと思います。

 

先ほどご紹介したとおり、今後1年を通じて世界的に景気回復局面になるのではないかという見通しに基づくと、リスクが高めの戦略をご投資の検討対象に加えることで、リターンの期待目線をこれまでよりも上げることが可能となる可能性もあります。その際にはくれぐれも新たに採用しようとしているファンドの下落リスクをしっかりと把握のうえ、仮に予想に反して下落しても、ご自身のポートフォリオの中である程度確りと耐えられる程度のリスク量にとどめるようにしていただければと思います。

 

短中期的には、新型コロナウイルス感染拡大のスピードは空気の乾燥などから季節が影響を与える可能性もあるかもしれません。仮にそうだとすると、春先にかけて、ウイルス感染拡大への懸念とワクチンの普及に伴う景気回復期待のせめぎあいが想定され、株価の変動が高まる可能性があります。十分にご注意ください。

 

2021年が皆様にとりましても、素敵な1年になりますように祈念しております。

今後も不定期ではありますが、引き続き投資に関するお話をご紹介していきます。お楽しみに。

 

(川上泰弘, CFA, FRM)